ご挨拶
株式会社スクリーンプレイ(現 株式会社フォーイン スクリーンプレイ事業部)は「映画」と「英語」にこだわる会社として、出版事業で1988年に創業、最近ではコンピュータソフト製品・VHSやDVD関連製品・英会話通信教育システムから、異色なところでは厚生労働省助成駅型モデル保育園「チャイルド・アカデミー・上社」(平成18年独立)ならびに完全英語の「Aichi International School」(平成15年独立 http://www.nipais.com/)を経営する多角的総合会社です。
以下、出版事業を中心に、当社の経歴を簡単に紹介しながら、ホームページのご挨拶とします。
名作映画の完全英語シナリオ「スクリーンプレイ」シリーズの創刊
当社は1988年10月17日、ユニバーサル映画「ET, The Extra-Terrestrial」の英語シナリオを出版、続いて翌1989年3月に同「摩天楼はバラ色に, The Secret of My Success」を発行、これをもって名作映画の完全英語シナリオ「スクリーンプレイ Screenplay」のシリーズ発行を開始しました。
それ以前に、外国映画のシナリオ類は我が国でもいくつかのタイトルが一部の出版社によって散発的に出版されるケースが見受けられましたが、それらの全ては「原作スクリーンプレイ」(後述)の単純印刷の上に、著作権者との出版契約なきまま発行されたものばかりでした。現在までのところ、当社「ET」の初版発行日以前に出版された同種の出版物の中に著作者との契約関係を示す「Copyrightの表示」がなされたシナリオは確認できていません。映画ならびにシナリオを含む映画関連のあらゆる創作物はそれを創作した「著作者」が現に存在しており、これらの商業化には当然、著作者の許諾、出版契約が結ばれる必要がありました。
「スクリーンプレイ・シリーズ」は著作権法を厳守して
当社について言えば、シリーズ創刊の当初よりこのような著作者との正規の「出版契約」を当然重視しました。たとえば「ET」や「The Secret of My Success」の場合、当社はその出版前に、国内エージェントを通して当時、これらの著作者であったユニバーサル映画の契約窓口「MCA Publishing Rights, a Division of MCA Inc.」との出版契約を締結しました。当社のこのような著作権法と著作者の権利擁護の立場は、その後も一貫したものであり、シリーズ発行累計第176号を迎える今日にも「社是」として継承されているものです。
出版物名称「スクリーンプレイ」または「Screenplay」は、当社の商標として特許庁に登録されています。
我が国の「国際化」は、語学力の向上から
「映画スターが英語の先生」 これはスクリーンプレイ・シリーズの創刊当初からのキャッチフレーズですが、当社の創始者がこのシリーズを発案・発想したのは1980年代です。いくつかの大企業が外国に事務所と工場の進出を本格的にはじめ、多くの派遣職員や家族が学校時代を思い起こし、英会話学習を真剣に取り組み始めた頃です。外国への留学生も相当数になり、TOEICやTOEFLの受験者が急激に増えました。円高が進行し、新婚旅行をはじめ海外旅行が身近になりました。年間海外旅行者数が1000万人を超えたのもこの時期です。
こうして、我が国は本格的な国際化への道を歩みはじめましたが、帰国者のほとんどの感想は「もうすこし、英語を勉強しておけば‥‥」というものでした。日本人の語学力の未熟さ。とくに今や国際言語ともいわれている英語コミュニケーション(会話)能力の不足は、学校教育のあり方の議論を沸騰させ、民間英会話システムや英会話学校の乱立をもたらしました。それらの中には受講料が相当高額なものも登場しました。
もっと身近で、安価で、継続性がある学習方法はないのか? 当社が新しいアイディアを発見したのは、いわゆる耳にこびりついてしまっている「カタカナ英語」から脱却し、「ネイティブ音声」を楽しく、気軽に手に入れる方法がないものか考えた時でした。「そうだ映画がある」「映画なら自分の部屋にネイティブの先生を迎えられる」「しかも、自分の好きな映画スターの先生が」 スクリーンプレイ・シリーズ誕生の瞬間でした。
「スクリーンプレイ・シリーズ」の特徴と他社のシナリオ出版
日本では、最近、当社「スクリーンプレイ・シリーズ」と類似の映画シナリオ類が他社から出版されるようになってきました。著作者との契約関係を背景にした合法的なシナリオ出版、しかも映画全編のセリフ英文の正確な全編書き直し編集物という発案は上記のように当社の歴史的な発想ではあっても、我が国ではその先進性を法によって保護していただけません。我が国特許庁が保護しているのはいわゆる科学的「発明」や「発見」だけが対象であり、アメリカにあるように「発想」「発案」までは保護されないのです。そのため、他の出版社が映画会社等との著作権契約を結べば、当社と同じような映画シナリオ類の出版が可能となるのです。
しかし、実は、当社には、「発案」「発想」以外にも、他社のシナリオ出版にはない「スクリーンプレイ・シリーズ」独特の特徴がいくつかあります。紙面の「読みやすさ」を構成しているさまざまな編集方針は、これまでも多くの愛読者の方々から高い評価をいただいてきています。しかし、当社「スクリーンプレイ・シリーズ」の、なによりもその最も重要な特徴は「映画のセリフを限りなく100%の精度で文字印刷する」というところです。
「原作スクリーンプレイ」や「セリフ集」
少し説明してみましょう。出版社が外国著作者と契約を結ぶと、一般に著作者からその映画シナリオ関連の資料が与えられます。映画撮影前のオリジナルなシナリオ(原作スクリーンプレイ)や映画完成後に外国の字幕翻訳家などのために新しく映画会社が作成した「セリフ集」などです。「原作スクリーンプレイ」は文字通り「Screenplay」または「An Original Screenplay」と言われますが、「セリフ集」は「Dialog List」または「Shooting Script」「Final Draft」などといろいろな名称で呼ばれます。
ところが、「原作スクリーンプレイ」の場合、映画撮影段階で修正・変更される場面も多く、時には、映画関係者の手によってまったく変更されてしまうシーンも少なくありません。もちろん、映画の随所に見られる出演者のアドリブのセリフは「原作スクリーンプレイ」には当然のこととしてありません。「原作スクリーンプレイ」はそれ自体、芸術性の高い創作物であり、シナリオライターを目指す人々には最適の「資料」なのですが、英会話学習テキストとしてはまったく適さないのです。
これに比べると「セリフ集」はとても完成度が高いものですが、厳密に使用すると、やはり実際の映画のセリフが完全には文字再現されていない場合が多いのが現実です。テキストと映画DVD(ビデオ)を併用して学習していると、時々、「あれ!?」と思うところにところどころ遭遇してしまうのです。
「スクリーンプレイ・シリーズ」はあくまで映画音声に忠実に
結局、「スクリーンプレイ・シリーズ」では、すべてのセリフを経験のある専門ネイティブ職員がDVDを何度も聞き取って、厳格に英文チェックして加筆・修正して編集しているのです。そのためには、映画が劇場公開されている時期にはほとんど編集不能で、その映画のDVDが、少なくともアメリカ本国で発売開始されていなければなりません。ネイティブ職員が編集目的で、映画館内で英文チェックすることは絶対に不可能なのです。同じ映画の日米での劇場公開日に相当のタイム差(=編集時間)があれば、その映画の日本公開までに「スクリーンプレイ・シリーズ」を発行できることが時々ありますが、ほとんどの場合、「スクリーンプレイ・シリーズ」の発行が劇場公開に間に合わないのはこのためなのです。
他の出版社の多くは営業上の理由で、劇場公開前または劇場公開時にシナリオを出版したいと考えており、この場合は上記のまったく同じ理由で「原作スクリーンプレイ」または「セリフ集」をほとんどそのまま編集・印刷しなければならないことになり、結果、実際の映画のセリフとの精度を犠牲にすることとなるのです。
スクリーンプレイは進化します
当社は2015年10月「スクリーンプレイ・シリーズ」累計第176号「雨に唄えば ドット改訂版」を発行しましたが、当社では、今後とも、この「スクリーンプレイ・シリーズ」の発行を継続する予定です。
この間、当社では、1995年に日本語字幕なしの「オリジナルビデオ付き映会話クラブ」の発行、2000年にビデオCC(クローズドキャプション)デコーダ「ScreenStation」、2001年には映画DVDのコンピュータ再生ソフト「captionDVD」、2002年4月からは映画DVDを利用したEメール通信学習システム「リスニンピック」の講座開設と、映画英語学習のための各種製品を次々に開発、発売してきました。
そして、ついに2002年3月には、映画英語教育学会(ATEM)の先生方の協力を得て、文部科学省から高等学校外国語科用「Oral Communication Ⅰ」教科書の検定合格をいただき、2003年4月から全国の高等学校の授業で使用が開始されることとなりました。(ただし、採用校に限ります)
映画で英語を学習する最大の特徴は、なによりもネイティブの実際の英語音声にふれることができる点につきます。他の外国語同様に、英会話能力の習得と向上にはまさにこれ以外の方法はありません。いまや、各家庭にはDVD機器が広く普及しています。映画のソフトも相当安価に購入できる時代になってきました。つまり、英会話の学習はいつでも、どこでも、自分の身近にネイティブの先生を迎えられる時代になってきているのです。しかも、映画のセリフは実に、実生活そのものでありさまざまな表現が学べるのです。公教育と家庭学習の結合。これは当社が長年にわたって念願してきたもっとも教育的で、効果的な英会話能力向上のための学習環境でもあります。
当社では、映画と英語学習に関連した国内著者の執筆によるさまざまな解説書・学習参考書・教材類から、その他の一般書籍の発行もしています。当社ホームページの該当欄をご覧になり製品類をご確認ください。
株式会社フォーイン スクリーンプレイ事業部 鈴木雅夫
会社所在地
株式会社フォーイン スクリーンプレイ事業部
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