この映画について
この映画はスキャンダルにまみれている。まさに、「スキャンダルの祝祭」という名に相応しい。勿論、制作者たちは、自分たちが作っている映画が巻き起こすであろうスキャンダルを、したたかに計算に入れながら、映画を撮り続けていた。
『市民ケーン』の魅力
映画の手本とも呼ばれ、数多の映画監督たちに計り知れない影響を与えた、映画史に燦然と輝く不朽の名作『市民ケーン』。若くして演劇やラジオの分野で活躍したオーソン・ウェルズが映画界に入り、24歳にして初めて監督・主演を務め上げたのがこの作品である。
この映画のキャスト
オーソン・ウェルズの本名はジョージ・オーソン・ウェルズ。1915年5月6日ウィスコンシン州生まれで1985年10月10日没。発明家の父親とピアニストの母親の間に生まれたウェルズは、幼い頃から芸術、ピアノ、マジックなど幅広い才能に恵まれていた。
この映画の英語について
『市民ケーン』は芸術的観点だけではなく、英語学習の観点からも多くの学習者にとって非常に価値ある作品である。
リスニング難易度表と目次
スクリーンプレイ編集部が独自に採点した「リスニング難易度表」です。リスニングの評価ポイントを9つに分類。通常北米で使われている会話を基準として、各項目を5段階で採点しています。その合計点により、映画全体のリスニング難易度を初級・中級・上級・最上級の4段階で評価しました。この映画は総合21点なので中級レベルとなります。
日英見開きページの編集
スクリーンプレイ・シリーズは左に英文、右に日本語訳の見開きページの構成です。ト書きもセリフも完全な対象レイアウトですからとてもわかりやすい。左ページの右欄には英単語や文法など英語・語彙にかかわる説明が、右ページの右欄には登場した固有名詞やストーリーの背景、歴史、セリフの意味するところなど色々な方面からの詳しい解説を編集しています。
コラムと著者関係者
この書籍には、冒頭「この映画について」などの定番テーマを含む10タイトルのコラムが収録されています。ここに紹介したコラムは井土 康仁先生の「ケーンとウェルズとハースト(2)」の最初のページです。右ページは奥付で、この書籍に関わった人名や法人名が記載されています。
書籍情報
仕 様: 四六変形判、200 ページ
定 価: 1,400円(本体価格)
発行日: 2012年11月30日発行
出版社: 株式会社 フォーイン
スクリーンプレイ事業部
ISBN 978-4-89407-492-7
映画情報
監督: Orson Welles
出演: Orson Welles / Joseph Cotten / Everett Sloane / William Alland
音楽: Bernard Herrmann
会社: RKO Radio Pictures
制作: 1941年
リスニング難易度表
評価項目 | 易しい → 難しい |
---|---|
会話スピード | 12345 |
発音の明瞭さ | 12345 |
アメリカ訛 | 12345 |
外国訛 | 12345 |
語彙 | 12345 |
専門用語 | 12345 |
ジョーク | 12345 |
スラング | 12345 |
文法 | 12345 |
合計 | 21点(中級) |