この映画について
この映画は、1946年に公開された、フランク・キャプラ監督による、ある短編小説 (“The Greatest Gift” 作:フィリップ・ヴァン・ドーレン・スターン) から生まれた心温まるファンタジー・ストーリーである。
『素晴らしき哉、人生』の魅力
映画版の主な登場人物は、欠点もあるが愛すべき普通の人々として描かれている。主人公ジョージにも、ヒーローとしてのまっすぐな心を備えつつ、夢見がちで調子に乗りやすい、せっぱ詰まれば子供やモノにあたりちらすというような誰もが共感できるもろさ、不完全さも与えられている。
この映画のキャスト
主役のジェームズ・スチュワートは1908年5月20日ペンシルベニア州生まれ、プリンストン大学で建築学を学ぶ。卒業後、俳優を志し学生演劇集団に参加しするが、大恐慌が深刻になるにつれ仕事にありつけなくなる。その後、友人のヘンリー・フォンダと共にハリウッドへ行き、次第に俳優としての道が開き始める。
この映画の英語について
本作では、ほとんどの登場人物がほぼ標準的なアメリカ英語を話しており、悪い言葉も少ない。当時の規定が厳しく、dang、lousy、jerk などのスラングは脚本から削除されたのだという。
リスニング難易度表と目次
スクリーンプレイ編集部が独自に採点した「リスニング難易度表」です。リスニングの評価ポイントを9つに分類。通常北米で使われている会話を基準として、各項目を5段階で採点しています。その合計点により、映画全体のリスニング難易度を初級・中級・上級・最上級の4段階で評価しました。この映画は総合23点なので中級レベルとなります。
日英見開きページの編集
スクリーンプレイ・シリーズは左に英文、右に日本語訳の見開きページの構成です。ト書きもセリフも完全な対象レイアウトですからとてもわかりやすい。左ページの右欄には英単語や文法など英語・語彙にかかわる説明が、右ページの右欄には登場した固有名詞やストーリーの背景、歴史、セリフの意味するところなど色々な方面からの詳しい解説を編集しています。
コラムと著者関係者
この書籍には、冒頭「この映画について」などの定番テーマを含む10タイトルのコラムが収録されています。ここに紹介したコラムは松田 愛子氏の「本編を彩る音楽」の最初のページです。右ページは奥付で、この書籍に関わった人名や法人名が記載されています。
書籍情報
仕 様: 四六変形判、224 ページ
定 価: 1,400円(本体価格)
発行日: 2013年2月28日発行
出版社: 株式会社 フォーイン
スクリーンプレイ事業部
ISBN 978-4-89407-497-2
映画情報
監督: Frank Capra
出演: James Stewart / Donna Reed / Lionel Barrymore / Henry Travers
会社: Dimitri Tiomkin
制作: 1946年
リスニング難易度表
評価項目 | 易しい → 難しい |
---|---|
会話スピード | 12345 |
発音の明瞭さ | 12345 |
アメリカ訛 | 12345 |
外国訛 | 12345 |
語彙 | 12345 |
専門用語 | 12345 |
ジョーク | 12345 |
スラング | 12345 |
文法 | 12345 |
合計 | 23点(中級) |