この映画について

『陽のあたる場所』（A Place in theSun）は名作と称されるにふさわしい。1951年度アカデミー賞で9部門にノミネートされ、6部門受賞の栄誉に輝くことになる。オスカー受賞には、作品の質だけがものを言うわけではなく、時の運や社会・政治状況も影響力を持つ。忘却の彼方へ押しやられるオスカー受賞作もあるが、質の高さを兼ね備える『陽のあたる場所』は60年以上を経ても、未だその輝きを失っていない。作品・俳優の演技・撮影技法なども含め、現在まで高く評価され続けている作品の一つである。

　

溺死事件と「オフィーリア」

『陽のあたる場所』（A Place in theSun）は名作と称されるにふさわしい。1951年度アカデミー賞で9部門にノミネートされ、6部門受賞の栄誉に輝くことになる。オスカー受賞には、作品の質だけがものを言うわけではなく、時の運や社会・政治状況も影響力を持つ。忘却の彼方へ押しやられるオスカー受賞作もあるが、質の高さを兼ね備える『陽のあたる場所』は60年以上を経ても、未だその輝きを失っていない。作品・俳優の演技・撮影技法なども含め、現在まで高く評価され続けている作品の一つである。

　

この映画のキャスト

主演のモンゴメリー・クリフトは本作を含めアカデミー賞に2回ノミネートされた。シェリー・ウィンターズは献身的な女性役を熱演、アカデミー賞主演女優賞にノミネート。当時18歳のエリザベス・テイラーも出演している。

　

この映画の英語について

貧しい家庭に生まれ育ち、上流階級の生活に憧れる主人公ジョージをとりまく、2人の女性の英語に注目してみよう。豪華なドレスをまとい、輝くような美しさの上流階級の令嬢アンジェラと、貧しい農家出身で、つましい下宿に暮らし、工場で働く地味なアリス。ジョージにとって、光と影、いわば対極にある世界に属する女性たちである。

　

リスニング難易度表と目次

スクリーンプレイ編集部が独自に採点したこの映画の「リスニング難易度」評価一覧表です。リスニングのポイントを９つの評価項目に分け、通常北米で使われている会話を基準として、それぞれの項目を５段階で採点。また、その合計点により、映画全体のリスニング難易度を初級・中級・上級・最上級の４段階で評価しました。結果、この映画は総合17点。レベル中級の教材です。

　

日英見開きページの編集

スクリーンプレイ・シリーズは左に英文、右に日本文の見開きページでバイリンガルの編集です。ト書きもセリフも完全な対象レイアウトですからとてもわかりやすい。左ページの右欄には英単語や文法など英語・語彙にかかわる説明が、右ページの右欄には登場した固有名詞やストーリーの背景、歴史、セリフの意味するところなど色々な方面からの詳しい解説を編集しています。

　

コラムと著者関係者

この書籍には、冒頭カラーで印刷された「この映画について」などの定番テーマを含む12のコラムが収録されています。以下に紹介したのはそのひとつ「この映画から覚えておきたいセリフ ベスト10」と題するコラムです。実際には右ページにもコラムは続きますが、ここでは割愛しています。その他、本書の製作に関わった人々はすべて奥付に紹介しています。