この映画について
1960年代前半に世に送り出された『シャレード』はしばしば「ヒッチコックの手によらない最高のヒッチコック映画」といわれている。すなわち、良質のドラマに備わっているキャラクターのパワーとヒッチコックばりの予想外の展開、真実を隠蔽するための繊細に入り組んだ欺瞞と策謀のミステリーがこの作品にはあるのだ。
オードリー・ヘプバーンについて
『ローマの休日』の大成功後、パラマウント社と7作品への出演契約を結び、『麗しのサブリナ』以降、破竹の勢いで次々と大作に出演していく。しかし。『いつも二人で』『暗くなるまで待って』以降、出演作は激減する。晩年はユニセフ親善大使として積極的に世界を飛び回り、貧しい恵まれない人々のために残りの人生を捧げるようになる。
この映画のキャスト
主演のオードリー・ヘプバーンは1929年ベルギー・ブリュッセル生まれ。『ローマの休日』でアカデミー主演女優賞を受賞。『麗しのサブリナ』のサブリナルックなどファッションも注目される。一方、ケーリー・グラントは1904年イギリス・ブリストル生まれ。ヒッチコックのお気に入りで『泥棒成金』『北北西に進路をとれ』などに出演。
この映画の英語について
使用されている英語が明瞭でわかりやすいこと、また会話として応用可能な英文法が全編を通して豊富にちりばめられていることから、英語学習教材として最適である。
リスニング難易度表と目次
スクリーンプレイ編集部が独自に採点したこの映画の「リスニング難易度」評価一覧表です。リスニングのポイントを9つの評価項目に分け、通常北米で使われている会話を基準として、それぞれの項目を5段階で採点。また、その合計点により、映画全体のリスニング難易度を初級・中級・上級・最上級の4段階で評価しました。結果、この映画は総合24点。レベル中級の教材です。
日英見開きページの編集
スクリーンプレイ・シリーズは左に英文、右に日本文の見開きページでバイリンガルの編集です。ト書きもセリフも完全な対象レイアウトですからとてもわかりやすい。左ページの右欄には英単語や文法など英語・語彙にかかわる説明が、右ページの右欄には登場した固有名詞やストーリーの背景、歴史、セリフの意味するところなど色々な方面からの詳しい解説を編集しています。
コラムと著者関係者
この書籍には、冒頭カラーで印刷された「この映画について」などの定番テーマを含む7本のコラムが収録されています。以下に紹介したのはそのひとつ「映画の街パリを歩く」と題するコラムです。実際には右ページにもコラムは続きますが、ここでは割愛しています。その他、本書の製作に関わった人々はすべて奥付に紹介しています。
書籍情報
仕 様: 四六変形判、232 ページ
定 価: 1,400円(本体価格)
発行日: 2015年9月16日
出版社: 株式会社 フォーイン
スクリーンプレイ事業部
ISBN 978-4-89407-546-7
映画情報
監督: Stanley Donen
出演: Cary Grant / Audrey Hepburn / Walter Matthau
会社: Universal Pictures
制作: 1963年
リスニング難易度表
評価項目 | 易しい → 難しい |
---|---|
会話スピード | 12345 |
発音の明瞭さ | 12345 |
アメリカ訛 | 12345 |
外国訛 | 12345 |
語彙 | 12345 |
専門用語 | 12345 |
ジョーク | 12345 |
スラング | 12345 |
文法 | 12345 |
合計 | 24点(中級) |