この映画について
1952年3月、ジーン・ケリー主演の『巴里のアメリカ人』が6つのオスカーをかっさらってからわずか1週間後に公開された、同じくケリー主演の本作品は、サイレントからトーキーの転換期に生じた混乱をユーモラスに扱ったものである。監督は「ミュージカル映画のキング」を言われるスタンリー・ドーネンである。
『雨に唄えば』の魅力
世の評論家をうならせ、この作品を伝説の位置まで高めているのはケリーがタイトルソングに合わせて歌い、踊るシーンである。恋焦がれていた女性の愛を獲得し、無限の喜びに浸りながら彼は傘もささずに降りしきる雨の中を歩いていく。
この映画のキャスト
主演はミュージカル黄金期を支えたスターのジーン・ケリー。『踊る大紐育(ニューヨーク)』『巴里のアメリカ人』『ザッツ・エンターテインメント』など数々のミュージカル映画に出演。共演のデビー・レイノルズは、スター・ウォーズのレイア姫役キャリー・フィッシャーの母。
この映画の英語について
本作はサイレント映画がトーキーへと移行していく時期のハリウッドを舞台にしたミュージカルである。まさに映画産業が大きく発展する時代であり、この映画に現れる英語にも当時の活気に満ちた力強さや勢いが感じられる。また底抜けに明るい歌や踊りを楽しみながら英語学習ができるという点でも格好の英語学習教材といえる。
リスニング難易度表と目次
スクリーンプレイ編集部が独自に採点したこの映画の「リスニング難易度」評価一覧表です。リスニングのポイントを9つの評価項目に分け、通常北米で使われている会話を基準として、それぞれの項目を5段階で採点。また、その合計点により、映画全体のリスニング難易度を初級・中級・上級・最上級の4段階で評価しました。結果、この映画は総合15点。レベル初級の教材です。
日英見開きページの編集
スクリーンプレイ・シリーズは左に英文、右に日本文の見開きページでバイリンガルの編集です。ト書きもセリフも完全な対象レイアウトですからとてもわかりやすい。左ページの右欄には英単語や文法など英語・語彙にかかわる説明が、右ページの右欄には登場した固有名詞やストーリーの背景、歴史、セリフの意味するところなど色々な方面からの詳しい解説を編集しています。
コラムと著者関係者
この書籍には、冒頭カラーで印刷された「この映画について」などの定番テーマを含む7本のコラムが収録されています。以下に紹介したのはそのひとつ「英語のポピュラーな初級用早口ことば」と題するコラムです。実際には右ページにもコラムは続きますが、ここでは割愛しています。その他、本書の製作に関わった人々はすべて奥付に紹介しています。
書籍情報
仕 様: 四六変形判、168 ページ
定 価: 1,400円(本体価格)
発行日: 2015年9月16日
出版社: 株式会社 フォーイン
スクリーンプレイ事業部
ISBN 978-4-89407-548-1
映画情報
監督: Stanley Donen
出演: Gene Kelly / Donald O’Connor / Debbie Reynolds
会社: Metro-Goldwin-Mayer
制作: 1952年
リスニング難易度表
評価項目 | 易しい → 難しい |
---|---|
会話スピード | 12345 |
発音の明瞭さ | 12345 |
アメリカ訛 | 12345 |
外国訛 | 12345 |
語彙 | 12345 |
専門用語 | 12345 |
ジョーク | 12345 |
スラング | 12345 |
文法 | 12345 |
合計 | 15点(初級) |